フクイ ケンコウ
福井 建皓 所属 保健医療学部 救急救命学科 職種 助教 |
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発表年月日 | 2023/07/28 |
発表テーマ | バイスタンダーによる除細動後も心室細動であった症例に対する病院前のアドレナリン投与について |
会議名 | 日本臨床救急医学会総会・学術集会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 東京 |
開催期間 | 2023/07/27~2023/07/29 |
発表者・共同発表者 | 西本 泰久 久保山 一敏 福岡 範恭 吉元 弘 福井 建皓
関根 和弘 平出 敦 |
概要 | 【背景】病院前で電気的除細動後も心室細動(VF)が継続する例に対する対応,特にアドレナリン投与をどのように行うのが望ましいかに関しては十分に検討されていない。【目的】バイスタンダーによって電気的除細動がなされ,救急隊到着時初期心電図波形がVFの傷病者に対する救急隊によるアドレナリン投与が蘇生成績に及ぼす影響について検討した。【方法】全国を悉皆する院外心肺機能停止記録データ(ウツタイン統計20052019)のうち救急隊到着前にバイスタンダーによって除細動された11403例を対象とした。【結果】バイスタンダーによる除細動後,救急隊到着時にVFが継続していたのは3298例であった。このうちアドレナリン投与が行われたのは725例であった。その中でアドレナリン投与が1回であった例では75/174(43%)の社会復帰があった。一方で,2回4回の投与では52/427(12.2%)と限られていた。また初回投与時刻が目撃から18分を越えると社会復帰率が急激に低下した。【結語】バイスタンダーによる除細動後,VFのケースにアドレナリン投与をする際は1回のみの投与で目撃から18分以内に投与することが望ましい。 |