ツル ヒロユキ   TSURU HIROYUKI
  鶴 浩幸
   所属   鍼灸学部 鍼灸学科
   職種   准教授
発表年月日 2025/12/21
発表テーマ 耳鳴軽減に鍼医学的体性感覚刺激や耳鳴反応点を用いる治療法確立のための基礎的研究-背部の耳鳴反応点-
会議名 第29回日本統合医療学会学術大会 岡山大会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
国・地域 日本
開催地名 岡山
開催期間 2025/12/20~2025/12/21
概要 演者は頚部、手部、足部などへの指頭での圧刺激、毫鍼刺激、円皮鍼刺激、てい鍼刺激、円皮鍼タイプの非侵襲的鍼用器具での刺激などが耳鳴を軽減、消失させる場合のあることを報告してきた。本研究では背部の経穴(兪穴)に圧刺激やてい鍼刺激、円皮鍼タイプの非侵襲的鍼用器具などでの刺激を行い、耳鳴の大きさへの影響を検討した。対象はインフォームドコンセントの得られた健康成人ボランティア5名 (平均年齢24歳)、耳栓とイヤーマフ装着後に環境音が33dB以下の静かな部屋に入り、安定した明確な耳鳴を感じる者とした。入室後に以下の介入による耳鳴変化が検討された。1.背部 5ヶ所の経穴に指頭での圧刺激を1箇所ずつ45秒間行い、2.介入1 により耳鳴が変化した部位(耳鳴反応点)に対して1箇所ずつ、てい鍼刺激を60秒間行った。3.介入1により耳鳴が変化した 全部位に対して、一度に非侵襲的鍼用器具 (セイリン社製パイオネックス・ゼロ)を60秒間貼付した。大きさの評価はvisual analogue scale(VAS)や標準耳鳴検査法1993における耳鳴の自覚的表現の問診票に基づいて作成した評価表を用いた。耳鳴変化時の各刺激前後の値の比較にはWilcoxon符号付順位検定を用いた。本研究は明治国際医療大学ヒト研究審査委員会の承認を得て行われた。介入1では全例で、介入2では5例中4例に大きさの軽減がみられた。介入3では5例中1例に大きさの軽減がみられた。圧刺激により耳鳴の大きさが変化した場合(p<0.05)や耳鳴反応点へのてい鍼刺激では有意に大きさが軽減した(p<0.05)。今回は非侵襲的鍼用器具では有意な変化はなかった。指頭での圧刺激により耳鳴に有効な刺激部位(耳鳴反応点)を簡便に検出できることや背部の経穴(兪穴)も耳鳴反応点になり得ることが示唆された。圧刺激やてい鍼などを応用することにより安全な耳鳴のセルフケアとして発展可能と考えられた。謝辞:本研究は JSPS科研費JP19K11729の助成を受けた。