フクイ ケンコウ
福井 建皓 所属 保健医療学部 救急救命学科 職種 助教 |
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発表年月日 | 2022/07/28 |
発表テーマ | 病院外心停止傷病者の性差とバイスタンダーCPRに関する検討 |
会議名 | 日本臨床救急医学会総会・学術集会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 東京 |
開催期間 | 2023/07/27~2023/07/29 |
発表者・共同発表者 | 福井 建皓、吉元 弘、関根 和弘、西本 泰久、久保山 一敏、平出 敦 |
概要 | 女性の病院外心停止傷病者は男性に比べて、バイスタンダーCPR(以下BCPR)を受けにくいのではないかという指摘がある。
BCPRと性差の関係を全国を悉皆する病院外心停止記録データ(ウツタイン統計)を用いて年代層別に検討した。目撃された心原性の心停止傷病者457,251人(2005年-20年)を対象としBCPRが実施された男女の割合を年代層別に検討した。 10代から60代にかけて女性は男性よりBCPRを受ける割合が低かった (P<0.01)。例えば30代では男性では51.4% (2,860/5,566)と過半数がBCPRを受けていたのに対し女性ではBCPRを受けていた割合は47% (762/1,620)と過半数に達しなかった (P<0.001)。逆に70代から90代では、女性の方がBCPRを受けた割合が高かった (P<0.001)。 バイスタンダーによるケアが心停止傷病者の性に影響されることについては年代層により異なる。生産年齢は5歳から64歳と定義されることが多いが、この年齢層の女性が男性よりケアを受ける機会が少ないとしたら問題である。 |