ハヤシ トモヤ
HAYASHI TOMOYA
林 知也 所属 保健医療学部 柔道整復学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/05 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 医療用熱可塑性プラスチックの反復使用における強度耐性について |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 柔道整復・接骨医学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 13(4),362-370頁 |
担当範囲 | データ解析の一部,考察の一部,論文の推敲,および英文抄録を担当した。 |
著者・共著者 | 星 伴路,伊藤 譲,行田直人,林 知也,小田原良誠 |
概要 | 医療用熱可塑性プラスチックの強度耐性が反復使用によって変化するかどうかを,弾性率や剛性率などの物理的強度特性と含有される無機元素量を指標に検討した。測定試料として,製造元が異なる2種類のプラスチックを,各25×100 mmに形成し使用した。実験群として,各試料の加熱,折り曲げ,冷却を1工程とし,その工程を,5回,10回,20回,30回繰り返した反復使用4群とその工程を行っていないコントロール群の計5群に分け,実験を行った。物理強度特性を調べるために,オートグラフを,無機元素量を測定するためにX線分析顕微鏡を用いた。結果として,弾性率は2種類の試料間では差が認められなかったが,両試料ともに反復使用数の増加に伴い,減少する傾向が見られた。剛性率と破断点試験力はともに,2種類の試料間で大きく異なっていたが,両試料ともに反復使用数が増加しても,変化がランダムであり,一定した傾向を見せなかった。試料に含有される無機元素の種類は,2種類の試料間で明らかな差を示した。反復使用では,それらの含有量は,ランダムな変化を示した。これらの結果は,用いた熱可塑性プラスチックは,おそよ30回程度の反復使用が可能であることを示唆している。 |